西新井大師 総持寺 山門
建具金物裏面の陰刻より江戸時代後期の天保四年(推定)に建立された総欅造の楼門
足立区指定有形文化財です
2017年3月~2018年11月にかけて保存修理工事が実施され『文化財価値の継承』に加え、機能性の向上および耐震性能の向上といった『社会的価値の向上』が取り組まれた
耐震補強では、外観を変えず、既存部材を傷つけない構法として、鉄骨フレームを建物内に新設して耐震性能を付加する方法を採用された
建物の自重は伝統木造本来の仕組で支え、これに独立した鉄骨フレームを内蔵させて地震時の水平力に抵抗させている
仁王像を避けた背面のデットスペースに鉄骨柱を設置することで、外観を変えることなく補強することが可能となった
また、建物配置を移動することにより、強固な杭や基礎を新設できたことも耐震性の向上に大きくつながっている
建物の修繕・改修・管理 実に大事な事業です
参考文献:シミズデザインホームページより